親知らずの抜歯
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- STEP 1初診診察・カウンセリング
- お口の中を拝見し、現在の痛みや腫れの状況、これまでの経過を詳しく伺います。
もし炎症が激しく、お口が大きく開かないほど腫れている場合は、手術当日のリスク(麻酔が効きにくい、細菌が広がるなど)を避けるため、まずはその日はお口の洗浄を行い、抗菌薬(抗生剤)や消炎鎮痛薬を処方して、腫れが完全に落ち着くのを待ちます。
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- STEP 2歯科用CTによる精密検査
- 炎症が落ち着いた段階で、歯科用CTによる撮影を行います。
親知らずの3次元的な立体位置、根っこの形状、下歯槽神経との距離関係を詳細に分析し、安全な抜歯計画を確定します。
ここで重症と判断した場合は専門病院へご紹介します。
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- STEP 3局所麻酔による痛みのコントロール
- 手術当日は、治療を行う部位に対して丁寧な局所麻酔を施します。
麻酔の注射自体の痛みを和らげるために、事前に歯ぐきに塗る「表面麻酔」を併用します。
麻酔が完全に効いたことを確認してから処置を始めますので、手術中に強い「痛み」を感じることは基本的にありません(押されるような感覚や響く振動は伝わります)。
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- STEP 4親知らずの抜歯手術
- まっすぐな歯であれば数分で抜けることもあります。
真横を向いて埋まっている場合は、歯ぐきを小さく切開し、歯を引っかかりのないようにいくつかのパーツに分割しながら、安全に丁寧に取り出します。CTによる事前の設計図があるため、無駄のない最小限の手順で終了します。
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- STEP 5傷口の処置(縫合・止血)
- 歯が抜けた後の穴(抜歯窩:ばっしか)をきれいに洗浄し、必要に応じて傷口を小さく閉じるために医療用の糸で数箇所を縫合します。
その後、滅菌されたガーゼを20〜30分ほどしっかりと噛んでいただき、圧迫止血を行います。
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- STEP 6翌日の消毒・経過確認
- 手術の翌日(または数日内)に一度ご来院いただき、傷口の出血の状態や、周囲の歯ぐきの炎症、全身の体調に問題がないかを細かく確認し、お口の中の消毒を行います。
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- STEP 7約1週間後の抜糸(ばっし)
- 傷口が順調に閉じていることを確認し、お口の中の糸を痛みのないように取り除きます(抜糸)。
これで抜歯に関する一連の外科処置は完了です。抜けた後の骨の穴は、数ヶ月かけてご自身の新しい骨と歯ぐきの組織で自然に満たされて元通りになっていきます。
親知らずの痛みや違和感、抜歯への恐怖心に悩んでいるあなたへ
「親知らずの周りの歯ぐきが何度も腫れて、うずくように痛む」
「奥歯の奥がハブラシで磨きにくく、むし歯になっていないか心配……」
「歯医者さんで『抜いたほうがいい』と言われたけれど、手術が怖くて一歩を踏み出せない」
お口の中で最も奥に、そして最も遅れて生えてくる「親知らず」。
この親知らずのトラブルや、それに伴う抜歯に対する不安は、多くの患者さまが人生の中で一度は直面するお悩みのひとつです。
岡崎市のヒロデンタルオフィスでは、患者さまの「怖い」「痛いのは嫌だ」という心理的な負担に寄り添い、確かなデジタルデータに基づいた安全性の高い口腔外科アプローチを実践しています。
安全性を徹底的に追求:当院の「歯科用CT」による精密画像診断
親知らずの抜歯、特に骨の中に深く埋まっている下の親知らずの抜歯手術において、医学的に最も警戒しなければならない重大なリスクがあります。
それは、顎の骨の中を貫通するように走っている下顎管(かがくかん)という管と、その中を通る「下歯槽神経(かしそうしんけい)」および「下歯槽動脈」の存在です。
下歯槽神経は、下唇やあごの皮膚、歯ぐきの感覚を司る非常に重要な神経です。
もし親知らずの根っことこの神経が接触、あるいは絡み合っているのを知らずに無理な抜歯操作を行ってしまうと、神経を傷つけてしまい、術後に下唇の周りに一時的、あるいは長期的な「麻痺(しびれ感や感覚異常)」が残ってしまうリスクがあります。
この重大なリスクを未然に防ぎ、安全性の高い手術を行うために、ヒロデンタルオフィスでは「歯科用CT(コンピューター断層撮影)」による精密画像診断を行っております。
歯科用CTがもたらす安心の診断力
従来の平面的な2次元のレントゲン写真では、親知らずと神経が「重なって写っている」ことは分かっても、それが「前後に離れているのか」「実際にピタリと接触しているのか」という奥行きの位置関係までは正確に判別できませんでした。
当院の歯科用CTを使用することで、お口の中の構造を3次元(3D)の立体画像として0.1ミリ単位で鮮明に再現することができます。
親知らずの根っこの正確な本数や、複雑な湾曲(曲がり具合)
親知らずと下歯槽神経・血管との間の具体的な距離(何ミリ離れているか、または接しているか)
周囲の顎の骨の正確な厚みや硬さ(骨質)
これらの詳細なデータを手術前にあらかじめ100%把握した上で、綿密な治療計画(どの方向に歯を分割し、どのルートで安全に脱出させるか)を組み立ててから実際の処置に臨みます。
歯科医師の勘や経験だけに頼るのではなく、客観的なデータに基づいた精密なナビゲーションを行うため、手術時間を大幅に短縮し、周囲の組織を不必要に傷つけることなく、身体に優しい安全な抜歯を行うことが可能です。
万全の医療連携:重症例や全身疾患への安心の対応
親知らずの抜歯は、歯科医療の中でも外科手術(オペ)に分類される処置です。
そのため、患者さまのお口の状態や、全身の健康状態によっては、一般的な歯科医院の診療室で無理に抜歯を行うことが、患者さまの身体の安全にとって適切ではないケースが存在します。
当院では、患者さまの安全を何よりも第一に考えています。
診察の結果、以下のような「難易度が非常に高い重症例」や「全身的なリスクを伴うケース」であると診断した場合は、決して院内で無理な処置を強行することはいたしません。
専門施設へのご紹介が必要となる主なケース
親知らずの大部分が顎の骨の奥深くに埋まっており、神経や動脈を完全に巻き込んでいる難症例。
親知らずの周囲に大きな嚢胞(膿の袋)や、その他の口腔内の腫瘍・病気が見つかった場合。
著しい高血圧症、重度の糖尿病、心臓疾患(抗凝固薬・血液サラサラの薬の服用など)、骨粗鬆症の治療薬(BP製剤など)を服用されているなど、全身的な管理や手術中の厳密なモニタリング、あるいは術後の緊急対応が必要な全身疾患をお持ちの方。
極度の歯科恐怖症があり、静脈内鎮静法(少し眠ったような状態で手術を受ける方法)や全身麻酔下での複数本同時抜歯などを希望される場合。
当院では、近隣の大学病院の口腔外科や、総合病院の歯科口腔外科といった地域の高度専門医療機関と密接な病病連携(病院と歯科医院の連携)体制を確立しています。
CTデータや紹介状を迅速に作成し、信頼できる専門の口腔外科医へと責任を持ってスムーズにご紹介いたします。
「自分の親知らずはかなり大変そうだから、どこの歯医者に行けばいいか分からない」とお悩みの方も、まずは当院にて最初の精密な診査・診断を受け、安全な治療への道筋を見つけていただければ幸いです。
親知らずを捨てずに有効活用する「自家歯牙移植(じかしがいしょく)」の可能性
一般的に「トラブルの元だから抜いて捨てる」と思われがちな親知らずですが、実は状態によっては、あなたの将来のピンチを救う「天然のストック用の歯」として、極めて有効に活用できる素晴らしい可能性を秘めています。
それが「自家歯牙移植(じかしがいしょく)」という治療法です。
自家歯牙移植とは、例えば、「他の場所の奥歯が、重度のむし歯や歯根破折(歯の根っこが割れること)でどうしても抜かなければならなくなってしまった」というとき、その抜いた部分に対して、役目を果たしていなかったご自身の「親知らず」を丁寧に抜歯して引っ越しさせ、植え替える(移植する)手術のことです。
「自家歯牙移植」にご興味のある方、大切な奥歯を失いそうで悩んでいる方は、別途、自家歯牙移植をご確認ください。
安心して手術を受けていただくための「一般的な抜歯の流れ」
当院では、患者さまの恐怖心を最小限に抑え、安全に配慮しながら以下の手順に沿って治療を進めてまいります。
抜歯のあと、数日経ってから激しく痛む「ドライソケット」とは?
親知らずを抜いた後のトラブルとして、事前にぜひ知っておいていただきたいのが「ドライソケット(肺槽骨炎:はいそうこつえん)」と呼ばれる症状です。
通常、親知らずを抜いた後の穴には、血液が溜まってゼリー状に固まった「血の塊(血餅:けっぺい)」が作られます。この血の塊は、傷口をバイ菌から守る「かさぶた」の役割を果たし、この下で新しい骨や歯ぐきが安全に再生されていきます。
しかし、何らかの理由でこの血の塊がうまく作られなかったり、途中でポロッと剥がれ落ちて洗い流されてしまったりすることがあります。すると、抜歯した穴の底にある「あごの骨」がむき出しの状態で口の中に露出してしまいます。この状態をドライソケットと呼びます。
骨は非常にデリケートな組織であるため、剥き出しのまま空気や唾液、食べ物に直接触れると、ズキズキとした非常に激しい痛みを引き起こします。
ドライソケットの特徴(このような症状に注意してください)
痛みのピークが遅れてやってくる
通常の抜歯の痛みは当日〜翌日をピークに徐々に引いていきますが、ドライソケットの場合は「抜いてから3日〜5日ほど経ってから、痛みがどんどん激しくなってきた」という経過をたどります。
痛み止めが効きにくい
骨が直接刺激されるため、市販の痛み止めを飲んでもなかなか痛みが治まらないほどの強い痛みが、耳のあたりや頭の横まで響くように持続します。
嫌な臭い(口臭)がする
穴のなかに食べカスが溜まって腐敗しやすく、腐ったような独特の強い口臭を感じることがあります。
ドライソケットが起こる主な原因と、予防のためのお願い
ドライソケットは、下の顎の埋まっている親知らずを抜いたケースで特に起こりやすく(発生率は数%〜10%程度)、その多くは術後の患者さまのちょっとした行動が引き金となります。
予防のために、抜歯後は以下の点にくれぐれもご注意ください。
何度もうがいをしない(最も重要です)
お口の中に血の味が広がると、気になって何度も強くブクブクうがいをしてしまいがちですが、うがいをしすぎると、お皿に出来かけた大切な「血のかさぶた」を水の水圧で洗い流してしまいます。抜歯当日は、ツバに血が混ざる程度であればうがいをグッと堪え、ティッシュ等で拭き取るようにしてください。
傷口を舌や指、ハブラシで触らない
穴の中が気になっても、舌で触ったり、ハブラシの毛先を突っ込んだりしてはいけません。
当日の長風呂・激しい運動・飲酒は避ける
血流が良くなりすぎると、一度止まった出血が再開し、固まりかけた血餅が押し流されてしまうことがあります。
タバコ(喫煙)を控える
ニコチンの血管収縮作用によって歯ぐきの血流が著しく悪化し、かさぶたを作るための十分な血液が穴に溜まらなくなります。また、タバコを吸い込む際のお口の中の陰圧(吸う力)によって、血の塊がスポンと抜けてしまうこともあります。術後1週間は禁煙を強くおすすめします。
もしドライソケットになってしまった場合の当院の対応
万が一、術後に「ドライソケットかもしれない」と思うような激しい痛みが現れた場合は、我慢をなさらずにすぐにご連絡ください。
当院では、直ちにお口の中を拝見し、穴の内部を刺激の少ない薬液で洗浄して清潔にします。
その上で、骨の露出面を保護して痛みを鎮めるための特殊な軟膏(抗生物質や鎮痛成分が含まれたお薬)を塗布、またはお薬を染み込ませた小さなガーゼを穴の中に留置する処置を行います。
多くの場合は、この処置を行うことでその日のうちに痛みが大幅に和らぎます。
その後、数回通院してお薬の交換を行いながら、周囲の歯ぐきが内側からゆっくりと盛り上がって骨の表面を覆うのをサポートいたします(完全に治癒するまでには2週間〜1ヶ月程度かかることがあります)。
決して患者さまのセルフケアの手落ちだけが原因ではなく、骨の硬さや出血量の少なさなど、不可抗力で起こることもあります。
「せっかく抜いたのに痛みが引かない……」と一人で不安にならず、いつでもお気軽に当院を頼ってください。
安心していただけるよう、痛みが消えるまで丁寧にアフターケアを行います。
