訪問診療

    通院が困難になった患者さまの健康を支え続けるために

    岡崎市の歯医者、ヒロデンタルオフィスの訪問診療

    「これまでヒロデンタルオフィスへ通っていたけれど、通えなくなってしまった」

    当院では、このような状況にある患者さまの治療を途切れさせないため、歯科医師と歯科衛生士がご自宅やご入居中の高齢者施設、療養中の病院へ直接お伺いする「訪問歯科診療(往診・出張診療)」を行っています。

    当院の訪問診療は、主に外来診療の「昼休み」の時間帯を利用して実施しています。
    長年当院を信頼して通ってくださった患者さまが、どのような身体状況になっても生涯にわたりお口の健康管理を継続できるよう、体制を構築しています。

     

    訪問歯科診療における専門設備と対応可能な医療範囲

    「自宅や施設での治療では、簡易的な応急処置しかできないのではないか」という疑問を持たれることがありますが、現代の訪問歯科医療においては、専用の移動式機材を用いることで、歯科医院の外来診療とほぼ同等の治療を行うことが可能です。

    当院では、以下の専門機材を車両に積載して訪問しています。

     

    ポータブルユニット(移動式歯科診療装置)

    歯を削るタービンやコントラ、歯石を去る超音波スケーラー、お口の中の水分や削りカスを吸引するバキュームなどが一体となった、スーツケース型の移動式診療装置です。
    ご自宅のコンセントから電源をお借りすることで作動し、外来と同じように虫歯の切削や歯周病の機械的清掃を、患者さまが寝ているベッドサイドや車椅子のままで実施することができます。

     

    ポータブルレントゲン(移動式X線撮影装置)

    お口の中で精密な診断を行うために不可欠な、持ち運び可能なX線撮影装置です。
    防護エプロンを装着した上で、その場で歯の根の状況やあごの骨の状態を撮影できます。デジタルセンサーを使用するため、撮影後すぐにパソコンやタブレットの画面上で画像を確認・診断し、適切な治療計画を算定することが可能です。

     

    診療時の体勢・場所の柔軟性

    治療を行う際、患者さまが必ずしも歯科用の椅子に座る必要はありません。
    普段お使いの車椅子に座ったままの状態や、寝たきりの方の場合はベッドに仰向けに横たわった状態のまま、患者さまの身体に負担の少ない姿勢を選択して処置を行います。

     

    訪問歯科における「主な診療内容」

    当院の訪問歯科診療において、日常的に実施している主な医療行為は以下の3つの柱で構成されています。

     

    口腔ケア(プロフェッショナル口腔衛生管理)

    岡崎市の歯医者、ヒロデンタルオフィスの訪問診療

    寝たきりの状態や身体の麻痺があると、ご自身でのブラッシングが不十分になり、口腔内にプラーク(歯垢)や歯石、舌苔(ぜったい)が大量に蓄積しやすくなります。
    歯科衛生士が専用の器具を用いて、これらを物理的に除去するクリーニングを行います。
    お口の中の細菌数を減少させることは、高齢者の重篤な死因となる「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」を予防するために医学的に極めて高い効果を持ちます。また、お口を刺激することで、唾液の分泌を促す効果もあります。

     

    虫歯および歯周病の治療

    岡崎市の歯医者、ヒロデンタルオフィスの訪問診療

    お口の中に痛みや腫れがあると、食事の摂取が困難になり、栄養状態が急速に悪化します。
    ポータブルユニットを使用し、虫歯を削ってプラスチック(コンポジットレジン)を充填したり、歯の根の治療(根管治療)を行ったりします。
    また、歯周病によってグラグラになり、保存不可能で痛みや感染の原因となっている歯がある場合は、その場で抜歯処置を行うことも可能です(※事前の全身状態の確認が必要です)。

     

    入れ歯(義歯)の調整・作製

    岡崎市の歯医者、ヒロデンタルオフィスの訪問診療

    高齢者の食事を支える上で、入れ歯の不具合の解消は最優先課題の一つです。
    「入れ歯が当たって痛くて噛めない」「外れやすくなった」という場合、その場で入れ歯の裏打ち(リライニング)を施したり、尖った部分を削って適合を合わせる調整を行います。
    また、入れ歯を紛失してしまった方や、新しく入れ歯が必要になった方に対しては、型採りから噛み合わせの決定、試適を経て、完全オーダーメイドの新しい入れ歯を作製する全工程をご自宅で行うことができます。

     

    訪問歯科診療の対象となる方(公的医療保険の適用要件)

    訪問歯科診療は、誰でも自由に利用できるわけではなく、厚生労働省が定める医療保険・介護保険の規定により、明確な対象要件が定められています。

     

    基本的な適用基準

    「在宅等で療養を行っており、病気や怪我、身体の障害などの理由により、公共交通機関等を利用して自力で歯科医院への外来通院が不可能な方」
    具体的な事例としては、以下のような状態にある大人の患者さまが対象となります。


    要介護認定を受けており、普段の移動に車椅子や寝たきりの状態が必要な方

    認知症の症状があり、一人での外出や歯科医院での静止が困難な方

    脳血管障害(脳梗塞、脳出血など)の後遺症による麻痺があり、通院手段がない方

    不慮の事故や骨折などにより、一時的に自宅からの移動が不可能な方

    難病(パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症など)の進行により体力が著しく低下している方


    ※「近くに良い歯医者がないから」「忙しくて行く時間がないから」といった、自力での通院が可能な理由の場合は、公的医療保険を適用した訪問歯科診療を行うことはできませんのでご注意ください。

     

    訪問歯科診療の具体的な受診ステップ

    お問い合わせから実際の治療、その後の定期管理に至るまでの具体的な流れを解説します。
    ご家族やケアマネジャーからのご相談・お申し込みも受け付けています。

    • STEP 1お申し込み・事前ヒアリング
      お電話等にて訪問診療を希望される旨をお伝えください。その際、患者さまのお名前、ご住所、ご連絡先、現在の身体の状態、主な症状(入れ歯が痛い、歯ぐきが腫れたなど)、服用中のお薬の有無について確認します。
    • STEP 2初回訪問・診査診断(検診)
      ご自宅または施設へ歯科医師とスタッフがお伺いします。口腔内を精査し、必要に応じてポータブルレントゲン撮影を行います。全身状態やお薬手帳の内容も確認し、現在の問題点を取り除くための治療計画と、かかる費用の概算を説明します。※初回は現在の状態を正確に把握するための診査と応急処置が中心となります。
    • STEP 3治療の実施(複数回に分ける場合あり)
      同意をいただいた治療計画に基づき、ポータブルユニット等を用いて実際の治療(虫歯治療、歯周病治療、入れ歯の作製・調整など)を開始します。高齢者の体力や集中力に配慮し、1回の治療時間は原則として20分〜30分程度にとどめ、身体への負担を最小限に抑えるよう配慮します。
    • STEP 4治療完了と定期口腔ケア(メンテナンス)への移行
      痛みや噛めないといった主訴が解決した後は、その状態を長く維持し、誤嚥性肺炎を予防するための「定期的な口腔管理(月1〜4回程度、状態に応じる)」へと移行します。歯科衛生士が定期的にお伺いし、お口の清掃と機能維持の訓練を継続します。

     

    訪問歯科診療にかかる費用と保険制度の仕組み

    訪問歯科診療は、すべて公的医療保険(医療保険・介護保険)が適用されます。
    自由診療(自費)を選択されない限り、出張費や謝礼などの費用が別途発生することはありません。

    基本的な費用構成は以下の3つの要素の合算となります。

    医療保険
    「歯科訪問診療料」(処置を行う際の基本料金。訪問先が自宅か施設か、同一建物内で何人診察するかによって点数が異なります)

    医療保険
    「処置・手術・型採り等の費用」(外来と同じように、実際に行った治療内容に応じた点数が加算されます)

    介護保険
    「居宅療養管理指導費」(患者さまが要介護認定を受けている場合、お口の管理やご家族への指導に対する介護保険点数が適用されます)

     

    負担割合ごとの自己負担額の目安(1回あたり)

    ※自己負担額は、患者さまが医療保険の「1割負担」「2割負担」「3割負担」のどれに該当するかによって決定します。


    後期高齢者(1割負担の方)の目安
    ご自宅への訪問で、一般的な口腔ケアや簡単な処置を行った場合、1回あたりの自己負担額の総額は約1,500円〜3,000円程度となります(※治療内容や入れ歯の作製工程によって前後します)。

    福祉医療費受給者証(障がい者医療など)をお持ちの場合
    各自治体の規定に基づき、自己負担額が免除または減額される仕組みが適用されます。岡崎市の規定に準じますので、受給者証を事前にご提示ください。

     

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